ディーラーの手札と、プレイヤーの手札の合計数値を比べ、より「21」に近いほうが勝つカードゲーム、「ブラックジャック」。
ブラックジャックには「ベーシックストラテジー」という攻略法があります。
ベーシックストラテジーとは、ディーラーの見えている手札1枚と自分の合計数値から、一番期待値の高いアクションを行うこと。
- ベーシックストラテジーを使ってブラックジャックを遊びたい
- ベーシックストラテジーが覚えられない…
- どのタイミングならスタンド?分かりやすくまとめて欲しい
本記事では、覚えにくいブラックジャックのベーシックストラテジーの一覧表の紹介と、覚えやすい暗記法、その他の攻略法について紹介していきます。
ブラックジャック・見やすいベーシックストラテジーの表
ランドカジノ(陸上で実際に楽しむことが出来るカジノ)では表を見ながらブラックジャックをプレイすることは難しいですが、オンラインカジノであればベーシックストラテジーの表を見ながらプレイしても問題ありません。
オンラインカジノを遊ぶ分には、下記のベーシックストラテジーチャートを印刷して使用してもらうと楽かと思います。
ベーシックストラテジーを知る前に、ブラックジャックの基本的なルールが知りたい場合、下記のページにて紹介しています。
ブラックジャックというゲームの流れ、専門用語などを一通りまとめてあります。
ブラックジャック・ベーシックストラテジーを使いこなして勝率をアップ!
ブラックジャックのベーシックストラテジーチャート通りにしっかりアクションを起こしていれば、約勝率47%ほどになると言われています。
勝率50%無かったら意味がないのでは?
と思われるかもしれませんが、プレイヤーが「ブラックジャック」した際、通常のルールだと配当金が2.5倍になるため、勝率が50%を下回っていても期待値が100%を超えることがあるのです。
また、ブラックジャックにはディーラーのアップカード(オープンしているカード)が「A」だったとき、「ディーラーがブラックジャックしているかどうか」の賭けを行う、インシュランスというアクションがあります。
インシュランスのアクションは、期待値の観点だとマイナスとなってしまうアクションです。
そのため、ベーシックストラテジーチャートにインシュランスのアクションは存在しません。

ベーシックストラテジーを使いこなすことで、期待値はほぼ100%に
ブラックジャックは細かなルールが様々あり、ルールによって期待値・ハウスエッジ(お店側の儲け分)が異なります。
標準的なラスベガスでのルールを基準(100%)とした場合、プレイヤーにとって有利に働くルールもあります。
有利なルール | 期待値 |
トリプルダウン可能 | 約+1.64% |
ファイブカードチャーリーあり | 約+1.46% |
プレイヤーの21は自動で勝利 | 約+0.54% |
シングルデッキ | 約+0.48% |
アーリーサレンダー | 約+0.24% |
ダブルデッキ | 約+0.19% |
シックスカードチャーリーあり | 約+0.16% |
レイトサレンダー | 約+0.08% |
上記のようなプレイヤーに有利なルールはたくさんあるのですが、下記に紹介するプレイヤーにとって不利なルールもたくさんあります。

不利なルール | 期待値 |
22でのディーラーバーストは引き分け | 約-6.91% |
ブラックジャックの配当倍率が2倍(1to1) | 約-2.27% |
ダブルダウン・スプリット不可 | 約-1.91% |
ダブルダウン不可 | 約-1.48% |
ブラックジャックの配当倍率が2.1倍(6to5) | 約-1.39% |
スプリット不可 | 約-0.57% |
ブラックジャックの配当倍率が2.2倍(7to5) | 約-0.45% |
合計数字10、11のときのみダブルダウン可能 | 約-0.18% |
また、カジノ側もビジネスとして行っているため、有利なルールと不利なルールを掛け合わせ、期待値を97%~99%ほどで調整をしており、期待値が100%を超えるブラックジャックは存在しません。
ブラックジャックを普通にプレイしていていも期待値100%を超えるルールは存在しませんが、ベーシックストラテジーチャート通りにアクションを行うことで期待値約99.3~100.1%ほどに持っていけるようになります。

【ココは押さえろ!】ベーシックストラテジーで始めに見るべき場所
オンラインカジノで遊ぶ分には、最初に紹介したベーシックストラテジーチャートを印刷し、見ながらブラックジャックをプレイすればOKです。
ただ、ランドカジノで遊ぶ場合にベーシックストラテジーチャートを見ながらプレイすることは出来ないため、暗記しておく必要があります。

ベーシックストラテジーを暗記することで、ブラックジャックの勝率を高め、期待値も最大限まで高めることが出来ます。
ブラックジャックで手札が配られたら、まずは下記の2つのポイントを見ておきましょう。
①合計数字19以上は問答無用でスタンド!
本来は先にポイント②の【スプリット可能か、「A」があるかを確認】するべきなのですが、どんなパターンになったとしても合計数字19以上であれば全てスタンドのアクションが最適解です。
合計数字19以上でスタンド以外のアクションを行うことは絶対に有り得ませんので、覚えておきましょう。
合計数字18以下の場合、パターンによってプレイヤーの取るべきアクションが変わって来ます。


②スプリット可能か、「A」があるかを確認
ブラックジャックのベーシックストラテジーを活用する際、続いて「スプリット可能か、Aがあるか」を確認しましょう。
- スプリットが可能
- Aがある
- Aがない
この3種類のどれかに仕分けを行わないと、プレイヤーの取るべきアクションを決めることが出来ません。
ベーシックストラテジーチャートを見ながら実践する際も、まずはこの仕分けが必要になります。
【ベーシックストラテジー暗記法】ハードハンドのポイント3選
ブラックジャックでこちらの手札に「A」が無い状態を「ハードハンド」と呼びます。
ヒットしてプレイヤーの手札が3枚以上になった場合も、「A」が無ければこちらのベーシックストラテジーチャートを使うことになります。


ハードハンドの場合、絶対に覚えておきたいポイントは下記の通りです。
①合計数字17以上は即スタンド!
合計数字が17以上になった場合は、ディーラーのアップカードの数字がどんな数字であろうとスタンドを行います。

②合計数字12~16のときはディーラーの「6」「7」が境目
プレイヤーの合計数字が12~16の場合、ヒットしてしまうとバーストしてしまうかもしれませんし、しないかもしれない微妙な状態です。
この場合、ディーラーのアップカードが「6」以下、つまりディーラーが弱いときには基本的にヒットします。
ディーラーのアップカードが「7」以上、つまりディーラーが強いときには大人しくスタンドします。

③合計数字11以下は絶対にカードを引く
プレイヤーの合計数字が11以下の場合、次に何を引いたとしてもバーストする可能性は0です。
この場合、必ず「ヒット」か「ダブルダウン」でカードを引くというアクションを行うことになります。
プレイヤーの手札が「11」や「10」、「9」の場合は1枚引くだけで「21」に近い数字を作れるチャンスです。
ディーラーのアップカード次第では「ダブルダウン」を強気に仕掛けていくタイミングになります。


【ベーシックストラテジー暗記法】ソフトハンドのポイント
ブラックジャックでこちらの手札に「A」がある状態を「ソフトハンド」と呼びます。
ヒットして途中で「A」を引いた場合も、こちらのベーシックストラテジーチャートを使うことになります。


ソフトハンドの場合、絶対に覚えておきたいポイントは下記の通りです。
①合計数字19以上は即スタンド!
プレイヤーがソフトハンドで合計数字が19以上になった場合、つまり「Aと8」「Aと9」「Aと10(ブラックジャック)」のときは、ディーラーのアップカードの数字がどんな数字であろうとスタンドを行います。

②「A」と「7」のときは慎重に
プレイヤーがソフトハンドの中でも、「Aと7」の組み合わせのとき、ディーラーのアップカードによってプレイヤーが行うアクションが様々なものに変わります。
ディーラーのアップカードが「3」から「6」の場合は強気にダブルダウンしていきます。

③合計数字17以下は絶対にカードを引く
プレイヤーの合計数字がソフトハンドで17以下の場合、次に何を引いたとしてもバーストする可能性は0です。
この場合、必ず「ヒット」か「ダブルダウン」でカードを引くアクションを行うことになります。
こちらがソフトハンドで合計数字が17以下かつディーラーのアップカードが「5」か「6」の場合、ディーラーは非常に弱い状態のため、「ダブルダウン」を強気に仕掛けていくタイミングになります。
【ベーシックストラテジー暗記法】スプリット可能なときのポイント
ブラックジャックで最初のプレイヤーの手札が「2と2」「6と6」など、同じ数字の場合はスプリットのアクションが可能です。
スプリット可能な手札の場合、絶対に覚えておきたいポイントは下記の通りです。
①「8と8」、「AとA」のときは即スプリット!
最初のプレイヤーの手札が「8と8」、「AとA」だった際は迷わず「スプリット」しましょう。
その他の「7と7」などの組み合わせの場合は、ディーラーのアップカードによって、取るべきアクションが変わってしまいます。
とりあえず「8と8」、「AとA」だけは問答無用でスプリットです。

②「10と10」のときは即スタンド!
最初のプレイヤーの手札が「10と10」だった際は迷わず「スタンド」しましょう。
合計数字が20あるので、プレイヤー側の勝率は非常に高いものになります。
③「5と5」のときはダブルダウンの選択肢も
最初のプレイヤーの手札が「5と5」だった場合、ダブルダウンかヒットかの選択となります。
- ディーラーのアップカードが最強クラスの「10」、「A」のときだけヒット
- ディーラーのアップカードが「8」以下のときは強気にダブルダウン
④「2と2」、「3と3」、「7と7」は全て同じアクション
最初のプレイヤーの手札が「2と2」、「3と3」、「7と7」だった場合、スプリットかヒットかの選択となります。
- ディーラーのアップカードが強めの「8」以上のときはヒット
- ディーラーのアップカードが弱めの「7」以下のときは強気にスプリット


ブラックジャックのカウンティングについて
ブラックジャックのベーシックストラテジーに興味がある方ならば、ほとんどの方は「カードカウンティング」についても興味があると思います。
カードカウンティングがどんな方法かを簡単に説明しておきます。
まずはトランプを「強いカード・普通のカード・弱いカード」の3パターンに分けます。
使われたトランプがどのパターンだったのか枚数を数え、残りのトランプの種類から「今は勝ちやすいか・勝ちにくいか」を判断し、勝ちやすいときに勝負する戦法のことです。
カードカウンティングはその効果が高いため、ランドカジノでは対策が取られてしまっており、プレイ中にメモを取ることは禁止されています。
他にも、複数のデッキの使用やカードのシャッフル頻度を高めたりなどの対策が取られてしまっています。
カウンティングはランドカジノでは使用禁止、オンラインカジノのコンピューターゲームは1ゲームごとにシャッフルされる仕様なので使用不可能ですが、オンラインカジノのライブカジノであればカードカウンティングを使用することが可能です。
とても強力な方法と言われており、勝率・期待値ともに底上げすることが可能です。
ルール | 期待値 |
シングルデッキ(チャンスのときに5倍ベット) | 約+1.53% |
ダブルデッキ(チャンスのときに5倍ベット) | 約+1.11% |
6つのデッキ(チャンスのときに10倍ベット) | 約+0.73% |
8つのデッキ(チャンスのときに10倍ベット) | 約+0.52% |
※使われるカードが約75%の場合の目安
ブラックジャックでの期待値を最大限高めたい場合、カードカウンティングも行うべきですが、かかる労力はかなりのものとなります。
また、カードカウンティングは勝負どころを見極める方法ですので、勝負をする際は本記事で紹介したベーシックストラテジーが必須となります。
カードカウンティングの詳しいやり方や勝率、期待値の変化、練習方法についてまとめた記事もありますので、深く知りたい方は参考にどうぞ。
まとめ
ブラックジャックのベーシックストラテジーについて、ベーシックストラテジーの一覧表の紹介と、覚えやすい暗記法について紹介してきました。
ベーシックストラテジーを覚えることで、ブラックジャックをより深く楽しむことが出来るようになると言えるでしょう。
また、冒頭でも紹介しましたが何も対策をしていないとカジノゲームで期待値が100%を超えるものは用意されていません。
しかしベーシックストラテジーを覚えて使用することで、ブラックジャックは約99.3~100.1%近くまで期待値を上げることが出来ます。
実際は大半が約99.4%~100.0%の間に期待値が落ち着くため、ベーシックストラテジーだけを使っていてお金儲けをすることは出来ませんが、カードカウンティングを合わせることでお金儲けをすることも出来るようになります。

