ブラックジャックは、カジノゲームの中でも特に人気が高く、ランドカジノやオンラインカジノ、海外や日本でも親しまれているゲームです。
一言で表してしまえば、トランプを使い「手札の合計数字を21に近付ける」というゲームなのですが、「スタンド」や「ヒット」「スプリット」などの用語や、ブラックジャック(最初に配られた2枚で合計数字が21)した際の配当の違いなど、細かいルールもあります。
- 専門用語の意味を把握しておきたい!
- 細かいルールの違いを教えて!
- 今度カジノでやりたいから勝ちやすい方法を知りたい!
本記事では、ブラックジャックのルールについて、専門用語の意味や細かいルールについて、また実例を画像付きで出しながら、ブラックジャックのやり方・遊び方を解説していきます。
完全な初心者の方にも分かりやすいよう、かなり細かく見出しを分けておいてありますので、まずは目次を見てもらい、「ココは知ってる!」という箇所は飛ばして読み進めてもらうと良いかと思います。

ブラックジャックのカードの数え方について
ブラックジャックは、ディーラーとプレイヤーで勝ち負けを競うゲームで、トランプを使い手札の合計数字を21に近付け、近いほうが勝つというゲームです。
カードの数え方は、2~10はそのままトランプに書いてある数字を使います。

特殊なのがA(1、エースのトランプ)と絵札(J、Q、Kのトランプ)で、Aは「1の数字」もしくは「11の数字」として扱い、絵札は「10の数字」として扱います。
奥に1枚Qが見えていて、もう1枚が裏側に伏せてあるものがディーラーの手札で、Qは「10の数字」として数えます。
ディーラーは現在「合計数字10」、プレイヤーは現在「合計数字3もしくは13」という状態です。


ブラックジャックの基本ルール
ブラックジャックの基本的なルールを紹介します。
- ディーラーとプレイヤー全員に2枚ずつカードが配られる
- ディーラーのカードは1枚が表、もう1枚が裏の状態で配られる
- 自分のカードの合計数字が21に近付くように、カードを引くか、カードを引かずに勝負するかを選択する
- プレイヤーは21を超えない限り、何枚でもカードを引くことが出来る
- 自分のカードの合計数字が21を超えてしまった時点で、負けが決定する
- ディーラーはカードの合計数字が17を超えるまでカードを引かなければならない
プレイヤーにとって有利な点
なんといってもプレイヤーにとって一番有利な点は、「ブラックジャック」(最初に配られた2枚で合計数字が21になっていること)した際の配当倍率が2.5倍であることでしょう。
この制度があるお陰で、ブラックジャックは勝率が45%ほどでも非常に高い期待値を持つことが出来ます。
他にプレイヤーにとって有利な点としては、カードの合計数字が「12」や「13」などでも好きに勝負に行くことが出来る点です。

なぜ有利かと言うと、「ディーラーはカードの合計数字が17を超えるまでカードを引かなければならない」というルールがあるためです。
プレイヤーが「合計数字12」で勝負した場合、ディーラーは「合計数字16」だとしても、17を超えていないためカードを引かなければならず、カードを引いてディーラーの合計数字が「21」を超えた場合はプレイヤーの勝ちとなります。

プレイヤーにとって不利な点
逆にプレイヤーにとって不利な点は、「自分のカードの合計数字が21を超えた時点で、負けが決定する」という点です。
この場合、ディーラーは最初の2枚が配られた状態から何もすること無く勝ちが決定します。
本来ちゃんと勝負を進めていた場合、ディーラーも「21」を超えていたかもしれないのに、ディーラーの勝ちが決定するのです。
ブラックジャックのルール・勝ち負けの決定
ブラックジャックでは、プレイヤーがカードを引いて合計数字が「21」を超えた場合はプレイヤーの負けとなりますが、21以下の数字で勝負をした場合は勝ち負けの決定が行われます。
プレイヤーの合計数字のほうが、ディーラーの合計数字より21に近い・・・プレイヤーの勝ち
プレイヤーの合計数字のほうが、ディーラーの合計数字より21に遠い・・・ディーラーの勝ち

プレイヤーの合計数字と、ディーラーの合計数字が同じ場合
ブラックジャックでプレイヤーの合計数字と、ディーラーの合計数字が同じになった場合、基本的には引き分けとなり、賭けた金額が返ってきます。
しかし、「Aの札」と「10か絵札」を使い、2枚だけで「21」の合計数字になっていた場合と、3枚以上のカードを使って「21」の合計数字になっていた場合では、2枚だけで「21」の合計数字になっている側を勝ちとしています。

用語解説でも触れますが、「Aの札」と「10か絵札」を使い、最初に配られた2枚だけで「21」の合計数字になっている状態を「ブラックジャック」と呼びます。
プレイヤー、ディーラーがともに「ブラックジャック」となっていた場合は引き分けとなります。
ブラックジャックのルール・用語解説
ブラックジャックの用語を解説していきます。
- ヒット・・・カードを1枚引くこと。
- スタンド・・・カードを引かずに、ディーラーと勝負しに行くこと。
- スプリット・・・最初に配られた2枚のカードが同じ数字だった場合、カードを二手に分けることが出来る。分けたところにも最初と同額のベットが必要。
- ダブルダウン・・・最初に配られたカードを見て、「次引けば勝てる」と判断した場合に、ベット額を倍に出来る。
但し、ダブルダウンを使った場合、次の1枚しかカードを引くことが出来ない。 - インシュランス・・・ディーラーの1枚目のカードが「A」だった場合に選択出来る。賭け金の半額をベットし、ディーラーがブラックジャックだった場合に賭け金が戻ってくる。
- サレンダー・・・手札が悪く勝てないと判断した場合に、賭け金の半分を渡して勝負から降りることが出来る。
- バースト・・・手札の合計数字が「22」以上になってしまうこと。
- ブラックジャック・・・最初に配られたカードが「Aの札」と「10か絵札」の組み合わせで、合計数字が「21」になること。
また、ブラックジャックのルールに直接関わるものではありませんが、下に紹介する用語はブラックジャックで勝率アップしたい場合、必須になる用語になるので併せて覚えておきましょう。
- ベーシックストラテジー・・・ディーラーの見えている1枚と、プレイヤーの合計数字から、確率的に次のアクションを最適なものとする戦略。
- カウンティング・・・これまでに出たカードの数字から、まだ出ていないカードを予想する手法。
- ハードハンド・・・手札に「A」が無い状態のこと。
- ソフトハンド・・・手札に「A」がある状態のこと。
ベーシックストラテジー、カウンティングについては長くなるため、本記事ではほとんど触れていません。
詳しく知りたい、ブラックジャックの勝率や期待値を上げたいという方は、下記の記事を参考にしてみて下さい。
用語解説・ヒットの例
最初に配られた2枚から、さらにカードを追加で1枚引くこと「ヒット」と呼びます。
ブラックジャックのアクションの中で、一番多く使います。
プレイヤーの合計数字が8以下の場合は、基本的に必ず行うアクションです。
プレイヤーの合計数字が9~11の場合、次に何を引いても「バースト」する可能性が無いため、「ヒット」して良いのでは?と思われるかもしれません。
しかし、プレイヤーの合計数字が9~11のときは次の1枚を引くだけで「21」に近い数字を作ることの出来るチャンス手札です。
この場合は、「ヒット」ではなく「ダブルダウン」を選択し、1枚だけ引いてベット額を倍にするほうが長い目で見ると勝利金額が上がる確率が高くなります。

とはいえ、自分の手札が合計数字11だとしても、ディーラーの1枚見えているカードが「A」だった場合はダブルダウンするよりもヒットしたほうが長い目で見ると勝利金額が上がる確率が高くなります。
このように、ディーラーの1枚見えているカードの情報とプレイヤーの合計数字を天秤にかけ、最適な選択をすることを「ベーシックストラテジー」と呼び、ブラックジャックプレイヤーに広く親しまれている攻略法です。
番外編・ベーシックストラテジーチャート
ブラックジャックのルールを覚え、より最適なアクションを行いたい!と思う方はしっかりとベーシックストラテジーの表を覚えておきましょう。
上記の表の通りにブラックジャックをプレイすることで、本来プレイヤーによって変動する勝率を、約47%ほどで一定にすることが出来ます。


用語解説・スタンドの例
これ以上カードを引かずに、今のプレイヤーの手札で勝負に行くことを「スタンド」と呼びます。
プレイヤーがバーストしない限りは必ず行うアクションです。
スタンドは、手札に「A」の無いハードハンドであれば、ベーシックストラテジーに基づくと合計数字が「17」以上で全て「スタンド」を選択します。


用語解説・スプリットの例
最初に配られたカードが2枚とも同じ数字だった場合、カードを二手に分けて、分けたところにも最初と同額のベッドを行うアクションを「スプリット」と呼びます。

「10」と「10」であれば合計数字が「20」とかなり高い確率で勝つことが出来るため、「スプリット」せずに「スタンド」したほうが良いでしょう。
スプリットは、ベーシックストラテジーに基づくと「8」と「8」、「A」と「A」であれば、ディーラーの見えているカードの数字に関わらずスプリットを選択することが最適となります。
用語解説・ダブルダウンの例
最初に配られた手札を見て、「次引けば勝てる」と判断した場合に、ベット額を倍にすることを「ダブルダウン」と呼びます。
ダブルダウンを行った場合、次の1枚しか引くことは出来ないため、必然的に3枚のカードでディーラーと勝負することになります。

ダブルダウンは、ベーシックストラテジーに基づくとハードハンド(手札にAが無い)であれば合計数字「9~11」でしか行うことはありません。

スプリット出来る手札の場合だと、プレイヤーが「5」と「5」つまり合計「10」で、かつディーラーが最強クラスの見え札「10」と「A」以外のときにダブルダウンしましょう。
用語解説・インシュランスの例
ディーラーの見えているカードが「A」の場合、ベット額の半額を追加でベットすることを「インシュランス」と呼びます。
インシュランスの勝ち額は、賭け金額の2倍をもらうことが出来ます。

インシュランスは少し複雑ですが、最初のベットを本戦、インシュランスのベットは「ディーラーがブラックジャックがどうか」という全く別の賭けを2つ同時に行うということです。
パターンが4つありますので、解説していきます。
ちなみに、ベーシックストラテジーに基づくと、インシュランスは行う必要のないアクションとなっています。

①本戦に勝ち、インシュランスで勝つ
このパターンは絶対にあり得ません。
インシュランスでプレイヤーが勝つ=ディーラーがブラックジャックしているので、ディーラーは本戦でも絶対に勝ちます。
プレイヤーがブラックジャックであれば本戦が引き分けとなり、インシュランスで勝つという状態になります。
本戦で10$賭けていた場合を例にします。
本戦⇒10$賭けて引き分けのため、配当は10$。収支は±0$。
インシュランス⇒5$賭けて勝ったため、配当は15$。収支は10$。
総収支⇒本戦で収支0$、インシュランスで収支+10$。結果、合計収支+10$。
②本戦に勝ち、インシュランスで負ける
このパターンの場合、本来増えるはずの勝ち金額が半分になってしまいます。
本戦で10$賭けていた場合を例にします。
本戦⇒10$賭けて勝ったため、配当は20$。収支は10$。
インシュランス⇒5$賭けて負けたため、配当は無し。収支は-5$。
総収支⇒本戦で収支+10$、インシュランスで収支-5$。結果、合計収支+5$。
③本戦で負け、インシュランスで勝つ
このパターンの場合、プレイヤー側はプラスマイナスゼロの状態になります。
本戦で10$賭けていた場合を例にします。
本戦⇒10$賭けて負けたため、配当は無し。収支は-10$。
インシュランス⇒5$賭けて勝ったため、配当は+15$。収支は+10$。
総収支⇒本戦で収支-10$、インシュランスで収支+10$。結果、合計収支±0$。
④本戦で負け、インシュランスで負ける
最悪なパターンです。
インシュランスを行わなかった、本来の負け金額の1.5倍の負け金額になってしまいます。
本戦で10$賭けていた場合を例にします。
本戦⇒10$賭けて負けたため、配当は無し。収支は-10$。
インシュランス⇒5$賭けて負けたため、配当は無し。収支は-5$。
総収支⇒本戦で収支-10$、インシュランスで収支-5$。結果、合計収支-15$。
用語解説・サレンダーの例
プレイヤーの手札が悪く勝てないと判断した場合に、賭け金の半分を渡して勝負から降りることを「サレンダー」と呼びます。
ブラックジャックでは最初の手札が悪いと勝率が大きく下がってしまうため、痛手を減らす意味合いで使われるアクションです。

サレンダーは、ベーシックストラテジーに基づくとプレイヤーの合計数字が「15」や「16」で、ディーラーの見えているカードが「A」「絵札か10」「9」などと強力なときに使われます。
また、本来ディーラーのアップカード(2枚のうちのオープンされているカード)が10かAの場合、サレンダーする前にディーラーが「ブラックジャック」しているかを確認します。
この「ブラックジャックであるか」の確認をされる前に「サレンダー」を選択出来るルールもあり、早いタイミングでサレンダー出来るため「アーリーサレンダー」と呼ばれ、プレイヤーにとってとても有利なルールになります。

ディーラーがブラックジャックかどうかを確認した後に降りることの出来るルールを「レイトサレンダー」と呼びます。

オンラインカジノでサレンダールールの適用されているものは珍しく、「レイトサレンダー」のゲームしかありません。
それでも普通のルールのブラックジャックよりは期待値が高いため、出来るだけ選んでおきたいルールです。

用語解説・バーストの例
手札の合計数字が22以上になってしまうことを「バースト」と呼びます。
「バースト」になってしまった時点で、負けが確定してしまいます。
ブラックジャックの基本ルールでは、プレイヤーがスタンドした後にディーラーがカードを引いていきます。
「プレイヤーの合計数字が先に決まる」という性質上、プレイヤーがバーストしてしまった場合はディーラーは何もせずに勝ちが決定してしまいます。
用語解説・ブラックジャックの例
最初に配られたカードが「Aの札」と「10か絵札」の組み合わせで、合計数字が「21」になることを「ブラックジャック」と呼びます。
「ヒット」を行い3枚以上の手札で合計数字を「21」にした場合よりも、「ブラックジャック」のほうが強く、更にプレイヤーが「ブラックジャック」で勝負に勝った場合はベット額の1.5倍の配当を手に入れることが出来ます。
ブラックジャックというカードゲームの一番の醍醐味である、最強の手札です。
ブラックジャックのルール・配当金額一覧
ブラックジャックのルールでは、配当金額は下記のように3通りになっています。
プレイヤーが勝った場合・・・ベット額の2倍の配当
プレイヤーがブラックジャックで勝った場合・・・ベット額の2.5倍の配当
プレイヤーがインシュランスで勝った場合・・・ベット額の3倍の配当
まとめ
ブラックジャックのルールや、用語解説の紹介でした。
これからブラックジャックをプレイしたいと考えている方や、専門用語の意味をしっかり把握しておきたい方の参考になればと思います。