カジノゲームの女王と呼ばれる「ルーレット」。
単純なゲーム性ゆえに初心者でも遊びやすく、「はじめて遊んだカジノゲームはルーレットだった」という日本の方も多いのではないでしょうか。
- ルーレットの流れを教えて!
- ルーレットの配当倍率、出現確率を知りたい
- ルーレットの攻略法があるって本当?
単純なゲーム性なのでルール自体は説明不要かと思いますが、実際のカジノではどのタイミングでチップを賭ければ良いのか?どこにチップを置けば良いのかなど、細かい不安点はいくつかあるかと思います。
本記事では、カジノのルーレットの遊び方について徹底的に解説していきます。

カジノ ルーレットの種類
カジノで行われるルーレットの種類は、大きく分けて「アメリカンルーレット」「ヨーロピアンルーレット」「フレンチルーレット」の3タイプあります。
アメリカンルーレットの特徴
アメリカンルーレットの特徴は、「1~36」に加えて「0」と「00」の合計38種類の数字があることです。
「0」と「00」は、「偶数奇数賭け」「赤黒賭け」「ハイ&ロー賭け」などをしている場合はハズレ扱いです。
合計数字が38種類もあり、どんな賭け方をしてもヨーロピアン・フレンチルーレットよりハズレが多いため、当たりにくいです。

ヨーロピアンルーレットの特徴
ヨーロピアンルーレットの特徴は、「1~36」に加えて「0」の合計37種類の数字があることです。
合計数字が37種類になるため、どんな賭け方をしても合計38種類のアメリカンルーレットよりハズレの数が減ります。
そのため、カジノ側のハウスエッジ(儲け分)が低く、プレイヤーは勝ちやすいと言えます。

フレンチルーレットの特徴
フレンチルーレットは、回転盤や合計数字の種類はヨーロピアンルーレットと同じく「1~36」に加えて「0」の合計37種類です。
特徴としてはレイアウト(ベット場所)に若干の違いがあることくらいで、還元率やハウスエッジはヨーロピアンルーレットと同じです。
特殊ルール・サレンダーについて
「サレンダー」はイーブンベット(配当倍率2倍の賭け方)をしていて「0」または「00」に入った際、ベット額を半分のみ没収されるというルールで、プレイヤーにとって非常に有利なルールです。
採用されている種類
- アメリカンルーレット
- ヨーロピアンルーレット
- フレンチルーレット

特殊ルール・アンプリゾンについて
「アンプリゾン」とは、配当倍率2倍の「偶数奇数賭け」「赤黒賭け」をしていて、「0」に入ったときに賭けたチップを一旦保留にし、次のゲームで勝てば、保留にされたチップが戻って来るというルールです。
ルールによっては、「0」に入った際に「アンプリゾン」と「サレンダー」を選択することも出来ます。
こちらもプレイヤーにとって非常に有利に働くルールです。
採用されている種類
- ヨーロピアンルーレット
- フレンチルーレット

ルーレットのハウスエッジ(控除率)について
ルーレットの種類や特殊ルールの有無により、ハウスエッジに差が出ます。
特殊ルールである「アンプリゾン」「サレンダー」が採用されている場合はルールの後ろに(特)と付けています。
「アンプリゾン」「サレンダー」は内容は違えど、ハウスエッジに差は出ません。
特殊ルールの注意点として、イーブンベット(配当倍率2倍)である「偶数奇数賭け」「赤黒賭け」「ハイ&ロー賭け」をしないと還元率を上げることは出来ません。
還元率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 約94.74% | 約5.26% |
アメリカンルーレット(特) | 約97.37% | 約2.63% |
ヨーロピアンルーレット | 約97.30% | 約2.70% |
ヨーロピアンルーレット(特) | 約98.65% | 約1.35% |
フレンチルーレット | 約97.30% | 約2.70% |
フレンチルーレット(特) | 約98.65% | 約1.35% |

カジノ ルーレットの流れ・マナー
ランドカジノ(実際に陸上で楽しめるカジノ)でルーレットを遊ぶ際、まずは席の空いているルーレットを探し、着席しましょう。
席が空いていても、チップを置いたまま一度席を外している可能性もありますので、しっかりチップの有無も確認しておきましょう。
まずはルーレットチップに交換
ルーレットのテーブルに着席したら、まずはディーラーにお金を渡し、お金とチップを交換してもらいます。
チップには「カジノチップ」と「ルーレットチップ」が存在し、「ルーレットチップ」はルーレット以外ではただのおもちゃになってしまうので、席を離れる際には「カジノチップ」と交換してもらう必要があります。

ディーラーはプレイヤーと手渡しで物品を受け取ることが出来ないため、ディーラーの手に届くところに現金を置き、「Change please.(チェンジ プリーズ)」と言ってあげれば伝わります。
チップの置き方・マナーについて
ルーレットチップを手にしたら、賭けたい場所にチップを置きます。(置き方は画像付きで後述します)
もし置きたい箇所に他のプレイヤーのチップが既にある場合、そのチップの横に置くのでは無く、上に積み重ねて置きます。

また、チップはしっかりと枠内・枠線の上に置き、誰が見てもどこにベットしたのか分かるようにしておく必要があります。
少しでもズレたりしていると不確かなベットとされ、最悪の場合は当選しても無効とされることもあるので注意しましょう。
ディーラーは基本的に、プレイヤー側がある程度チップを賭けてから球を回し始めます。
ちなみにプレイヤーは球が回り始めてからベットしても大丈夫です。
ディーラーがそろそろ球が落ちそうだと判断し、「No more bet.(ノーモアベット)」と言ってテーブルに手をかざしたら、もうベットすることは出来ません。
カジノ ルーレットの当選番号が決まったら
ルーレットの円盤に球が入り、当選番号が決まったらディーラーはドリー(マーカー)という目印を、チップを置くテーブルの当選番号の箇所に置きます。
当選していないハズレのチップを全て回収し終わったら、今度は配当の支払いが行われますが、あなたの配当が置かれてもすぐに支払われたチップに触れてはいけません。
勝者全員の支払いが終わるまでドリー(マーカー)は外されず、ドリーがあることは「支払い中」の合図となっています。
勝者全員の支払いが終わり、「ドリー(マーカー)が外されてからチップを回収する」ということがルーレットでの大事なマナーとなります。

ルーレットチップをカジノチップに交換
ひととおり楽しんだ後、ルーレットのテーブルを離れる際にはルーレットチップをカジノチップに交換してもらう必要があります。
ディーラーに「Cash chip,please.(キャッシュチップ プリーズ)」と言えばカジノチップと交換してもらえます。
日本では馴染みの無い文化ですが、大勝ちしたりディーラーのサービスが良かった場合はこのタイミングで心付けのチップを渡してあげると良いでしょう。
特にラスベガスのカジノでは、チップは立派なマナーのひとつです。

カジノ ルーレットの配当倍率・出現確率
続いて、ルーレットのベット箇所に応じた配当倍率と出現確率について紹介していきます。
インサイドベット6パターン、アウトサイドベット5パターンの合計11パターンの賭け方があり、それぞれ配当倍率・出現確率が異なります。
全て画像付きで紹介していきますので、ランドカジノでの「ルーレットチップの置き方」を知りたい方も画像の置き方を参考にしてみて下さい。
インサイドベット6パターン
インサイドベットとは、画像の黄色い枠で囲ったエリア内でベットをすることです。
アウトサイドベットよりも勝率は低く、配当金が高いという特徴があります。
①ストレートアップ
1点賭けです。
ルーレットの最高配当の賭け方で、「0」や「00」にもベット可能です。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 36倍 | 約2.63% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 36倍 | 約2.70% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 36倍 | 約2.70% | 約2.70% |
②スプリット
2点賭けです。
画像のように縦・横どちらでも大丈夫です。
「0」と「00」、「0」と「1」のような賭け方も可能です。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 18倍 | 約5.26% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 18倍 | 約5.41% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 18倍 | 約5.41% | 約2.70% |
③ストリート
3点賭けです。
別名トリプルとも呼びます。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 12倍 | 約7.89% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 12倍 | 約8.11% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 12倍 | 約8.11% | 約2.70% |
④コーナー
4点賭けです。
別名フォー、スクエア、クォーターとも呼びます。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 9倍 | 約10.53% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 9倍 | 約10.81% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 9倍 | 約10.81% | 約2.70% |
⑤ダブルストリート
6点賭けです。
別名シックスラインとも呼びます。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 6倍 | 約15.79% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 6倍 | 約16.22% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 6倍 | 約16.22% | 約2.70% |
⑥ファーストファイブ
「0」「00」「1」「2」「3」の5点賭けです。
アメリカンルーレットでしか賭けることの出来ないベット方法です。
また、出現確率に対する配当倍率が何故か低いため、割に合わない賭け方と言われています。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 7倍 | 約13.16% | 約7.89% |
ヨーロピアンルーレット | |||
フレンチルーレット |
アウトサイドベット5パターン
アウトサイドベットとは、画像の黄色い枠で囲ったエリア内でベットをすることです。
インサイドベットよりも勝率は高く、配当金が低いという特徴があります。
また、アウトサイドベットは「0」か「00」が出た場合、特殊ルール「アンプリゾン」「サレンダー」が無い限り確実に負けとなります。
①カラー
「赤黒賭け」のことです。
イーブンベット(配当倍率2倍)なので、「アンプリゾン」「サレンダー」の特殊ルールがある場合、控除率が半減します。

配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | 控除率(特) | |
アメリカン | 2倍 | 約47.37% | 約5.26% | 約2.63% |
ヨーロピアン | 2倍 | 約48.65% | 約2.70% | 約1.35% |
フレンチ | 2倍 | 約48.65% | 約2.70% | 約1.35% |
②オッド・イーブン
「偶数奇数賭け」のことです。
イーブンベット(配当倍率2倍)なので、「アンプリゾン」「サレンダー」の特殊ルールがある場合、控除率が半減します。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | 控除率(特) | |
アメリカン | 2倍 | 約47.37% | 約5.26% | 約2.63% |
ヨーロピアン | 2倍 | 約48.65% | 約2.70% | 約1.35% |
フレンチ | 2倍 | 約48.65% | 約2.70% | 約1.35% |
③ハイ・ロー
「1」~「18」をロー、「19」~「36」をハイとする2択に賭けます。
イーブンベット(配当倍率2倍)なので、「アンプリゾン」「サレンダー」の特殊ルールがある場合、控除率が半減します。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | 控除率(特) | |
アメリカン | 2倍 | 約47.37% | 約5.26% | 約2.63% |
ヨーロピアン | 2倍 | 約48.65% | 約2.70% | 約1.35% |
フレンチ | 2倍 | 約48.65% | 約2.70% | 約1.35% |
④ダズン
12点賭けです。
「1st-12」「2nd-12」「3rd-12」の3種類の賭け方があります。
- 1st-12・・・「1」~「12」のどれかが出れば勝ち。
- 2nd-12・・・「13」~「24」のどれかが出れば勝ち。
- 3rd-12・・・「25」~「36」のどれかが出れば勝ち。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 3倍 | 約31.58% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 3倍 | 約32.43% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 3倍 | 約32.43% | 約2.70% |
⑤カラム
12点賭けです。
「2:1」と書かれたエリアにベットし、横一直線のどれかの数字が出れば勝ちになります。
配当倍率 | 出現確率 | 控除率 | |
アメリカンルーレット | 3倍 | 約31.58% | 約5.26% |
ヨーロピアンルーレット | 3倍 | 約32.43% | 約2.70% |
フレンチルーレット | 3倍 | 約32.43% | 約2.70% |
アメリカンルーレットのデータ一覧表
場所 | 賭け方 | 配当倍率 | 出現確率 |
A | ストレートアップ | 36倍 | 約2.63% |
B | スプリット | 18倍 | 約5.26% |
C | ストリート | 12倍 | 約7.89% |
D | コーナー | 9倍 | 約10.53% |
E | ファーストファイブ | 7倍 | 約13.16% |
F | ダブルストリート | 6倍 | 約15.79% |
G | ダズン | 3倍 | 約31.58% |
H | カラム | 3倍 | 約31.58% |
I | ※イーブンベット※ | 2倍 | 約47.37% |
※イーブンベットは、「赤黒賭け」「偶数奇数賭け」「ハイ・ロー賭け」の3種類
ルール・賭け方 | 還元率 | 控除率 |
通常ルール | 約94.74% | 約5.26% |
ファーストファイブ | 約92.11% | 約7.89% |
※特殊ルールあり※ | 約97.37% | 約2.63% |
※「サレンダー」ありで、「赤黒賭け」「偶数奇数賭け」「ハイ・ロー賭け」のどれかに賭けたとき
ヨーロピアンルーレットのデータ一覧表
場所 | 賭け方 | 配当倍率 | 出現確率 |
A | ストレートアップ | 36倍 | 約2.70% |
B | スプリット | 18倍 | 約5.41% |
C | ストリート | 12倍 | 約8.11% |
D | コーナー | 9倍 | 約10.81% |
E | ダブルストリート | 6倍 | 約16.22% |
F | ダズン | 3倍 | 約32.43% |
G | カラム | 3倍 | 約32.43% |
H | ※イーブンベット※ | 2倍 | 約48.65% |
※イーブンベットは、「赤黒賭け」「偶数奇数賭け」「ハイ・ロー賭け」の3種類
ルール・賭け方 | 還元率 | 控除率 |
通常ルール | 約97.30% | 約2.70% |
※特殊ルールあり※ | 約98.65% | 約1.35% |
※「アンプリゾン」or「サレンダー」ありで、「赤黒賭け」「偶数奇数賭け」「ハイ・ロー賭け」のどれかに賭けたとき
フレンチルーレットのデータ一覧表
場所 | 賭け方 | 配当倍率 | 出現確率 |
A | ストレートアップ | 36倍 | 約2.70% |
B | スプリット | 18倍 | 約5.41% |
C | ストリート | 12倍 | 約8.11% |
D | コーナー | 9倍 | 約10.81% |
E | ダブルストリート | 6倍 | 約16.22% |
F | ダズン | 3倍 | 約32.43% |
G | カラム | 3倍 | 約32.43% |
H | ※イーブンベット※ | 2倍 | 約48.65% |
※イーブンベットは、「赤黒賭け」「偶数奇数賭け」「ハイ・ロー賭け」の3種類
ルール・賭け方 | 還元率 | 控除率 |
通常ルール | 約97.30% | 約2.70% |
※特殊ルールあり※ | 約98.65% | 約1.35% |
※「アンプリゾン」or「サレンダー」ありで、「赤黒賭け」「偶数奇数賭け」「ハイ・ロー賭け」のどれかに賭けたとき
実際にあったルーレットの攻略法
カジノのルーレットは、上記で紹介した通りハウスエッジが全ての賭け方において存在しているため、「必勝法」というものは存在せず、何十万回とプレイすればほぼ負け越します。

しかし、そんなルーレットにも攻略法と呼んで差し支えない方法があり、それを使って数億円もの資産を築いた方もいます。
代表的な人物としてRichard Jarecki(リチャード・ヤレッキ)氏というドイツの医学研究者がいます。
端的に説明すると、ランドカジノのルーレットはボールとの接触などによって摩耗し、小さな欠けやへこみ、ひっかき傷などが付くため、完全に偶然で数字が決まるものでは無いということを突いた攻略法です。
ひたすらランドカジノの同じルーレットテーブルで出た当選番号を記録し続け、統計的に異常なデータを発見し、特定のパターンで球が入りやすいポケットを突き止めることに成功。
これによってJarecki氏は現在の価値で言う7臆円以上もの資金を築き上げることが出来ています。

しかしインターネットが発達し、オンラインカジノもある現代、紹介した方法を再現することはほぼ不可能と言って良いでしょう。

「攻略法」とは呼べないものの、「勝率操作」であればシステムベットを使うことで可能です。
システムベットの知識をしっかり付けることで「95%以上の確率で200$勝つ」といった芸当も可能です。
ただ、注意して欲しい点は試行回数が増えればいつか負けるということ。
一番有名なシステムベット、「マーチンゲール法」について詳しく解説した記事もありますので、興味があれば参考にしてみて下さい。
まとめ
カジノのルーレットの種類、流れ・遊び方、配当の倍率や出現確率、攻略法について紹介して来ました。
一番勝ちやすいルーレットは「ヨーロピアンorフレンチルーレット」で特殊ルール「アンプリゾンorサレンダーあり」となります。